ここでは卵子の質や老化について、卵子の質の改善について解説します。
卵子の質低下の大きな原因は加齢にあります。
加齢により徐々に卵子の質が低下していき、それに伴い妊娠力も低下するといわれていて、特に35歳を境に妊娠力の低下がすすむといわれています。
この加齢による卵子の質低下は、毎日の食事摂取や栄養摂取に気をつかうことである程度改善することができるといいます。
加齢によって身体が老化するのと同じで、卵子も加齢とともに老化します。
なぜなら女性は一生分の原始卵胞を体内に備えて生まれてくるからです。
男性の精子が74日ごとに新しく作られるのとは違い、どうしても加齢とともに身体と同じく老化をきたしてしまうのです。
女性は生まれる時に200万個もの原始卵胞を備えていますが、思春期の頃にはおよそ20〜30万個に減少し、そのあとも年齢と共に日々減少していきます。
つまり「卵子」は加齢と共に減少する限りあるものなのです。
体内にどのくらいの卵子が残っているかは「卵巣予備能」といい、AMH(卵巣年齢)検査という血液検査で調べることができます。
卵子の老化、それは卵子の質が低下してエネルギー不足に陥っている状態です。
卵巣から排出され、卵管で精子と出会い受精、細胞分裂を繰り返し着床、妊娠するまでのあいだ、卵子には大量のエネルギーを必要とします。
卵子の老化とは簡単にいうとエネルギーが不足し(質が低下した状態)、うまく排卵できなかったり、受精や胚分裂に支障をきたしてしまう状態です。
それが妊娠力の低下としてあらわれてくるのです。
卵子凍結とは将来の妊孕性を温存するために、「受精前の卵子」を凍結して保存することです。
受精卵の凍結は凍結融解胚移植といって、体外受精の過程としておこなわれるまた別の治療になります。
卵子凍結は、病気の治療によって妊孕性が低下することが予想される場合に治療として行われるものと、加齢などにより卵子の質が低下する前に自主的に行うものとがあります。
自主的に行う卵子凍結の費用はクリニックによって様々ですが、採取に25万〜35万円ほど、保管費用が1万〜3万円/年ぐらいで設定されているようです。
加齢により体が老化するのと同じく卵子の老化があらわれ、卵子の質が低下してしまうのはどうしても避けることはできません。
しかし質の低下した卵子を改善して妊娠力を回復することは可能です。
毎日の食事などから得る栄養素を見直したり、軽い運動を心がけることで、卵子の質を改善し妊娠力を回復することが可能なのです。
成分効能は PubMed 内に掲載されている学術論文 (エビデンス) の多い順で順位化しています。
妊娠するための元となる卵子の年齢ケア、卵巣年齢のケアには、近年、厚生労働省から食医区分で解禁された NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)のエビデンスが多いことが目立ちました。
またエビデンスが最も多い成分は葉酸です。
しかし葉酸は妊娠しやすくなるといううよりは、妊娠後の胎児のための必要成分であるエビデンスが多いようです。
悩みを整理・理解して、きちんと目的にあった食事改善やサプリメント補給を心がけたいものです。