ここでは体外受精の成功率や平均費用、流れ、大まかなスケジュール、そして体外受精を成功させるための質の良い卵子についてお伝えします。
体外受精は、不妊治療の最終段階として、人工授精の次の選択肢として選ばれる治療法です。
35歳以上で避妊をしない性交渉を12ヶ月以上しても妊娠しない場合などに、不妊治療のクリニックや病院で男女ともに検査を行い、体外受精の選択肢が選ばれることがあります。
体外受精は採取した卵子をシャーレの上で精子をふりかけて行う方法と、卵子に直接注射を刺して精子を送り込む顕微授精という方法があります。
体外受精の成功率は年齢を重ねるごとに低下し、40歳以上から急激に低下することが報告されています。
2年から5年の治療期間で成功した方が最も多く、次いで1年から2年、1年未満という結果になっています。体外受精にステップアップ
20歳から49歳の不妊治療経験者の平均治療期間
体外受精の初診費用の平均は東京都内で5,000円から20,000円以内が多く、当日から検査を行う病院も少なくありません。
保険適応外なので初診でもおよそ30,000円程度は持っていかれることをおすすめします。(クレジットカードが使えるクリニックがほとんど。)
また、初診から男女揃って行くこと、体外受精の成功率を必ず聞くことをおすすめします。
未来ヘルスケアで行った「体外受精で成功した夫婦979組に聞いた治療にかかった合計金額」では平均金額は170.3万円。
1回で成功した夫婦も4回5回と体外受精を行った夫婦も含めての平均額です。
必ず体外受精1回のトータル費用を聞きましょう。また、卵子凍結やサプリメントなどを進めてくる場合もあるので、トータル費用を超えると予想していて間違いありません。
質の良い卵子がなかなか取れないことで、採卵や胚移植の費用が増幅していく傾向があります。
体外受精を受ける前に男女ともに検査を受けます。 検査から明らかな不妊原因が特定されない場合、原因不明の不妊症と診断されます。不妊原因の約25%が原因不明と言われています。 女性の年齢が35歳以上の場合は体外受精をすすめられることが多いでしょう。
・LH (黄体化ホルモン)
・FSH(卵胞刺激ホルモン)
・エストロゲン(卵胞ホルモン)
・プロゲステロン(黄体ホルモン)
・T4、TSHなど甲状腺ホルモンのチェック
・PRL高プロラクチン血症のチェック
・クラミジア抗体のチェック
1回の体外受精の最短期間は月経の開始から妊娠判定まで30日間。
質の良い卵子を採卵できるかがすべて。
体外受精にステップアップするまでの過程で様々な妊活の悩みが見つかったり、またステップアップすることで新たに悩みが見えてくることもあります。
成分効能は PubMed 内に掲載されている学術論文 (エビデンス) の多い順で順位化しています。
妊娠するための元となる卵子の年齢ケア、卵巣年齢のケアには、近年、厚生労働省から食医区分で解禁された NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)のエビデンスが多いことが目立ちました。
またエビデンスが最も多い成分は葉酸です。
しかし葉酸は妊娠しやすくなるといううよりは、妊娠後の胎児のための必要成分であるエビデンスが多いようです。
セルフケアをするならば悩みを整理・理解して、きちんと目的にあった食事改善やサプリメント補給を心がけたいものです。