ここでは受精が成立する仕組みと、着床するまでの期間と着床率を解説。
膨大部で受精した卵(胚)が細胞分裂をしながら成長し子宮内膜に着床する。
受精卵が子宮内膜に着床する確率は、一般に20〜30%ほどだといわれています。
妊娠の成立にはこの着床率を高めることがとても重要です。
そのためには卵子の質を良くしエネルギーを高めることを意識することが大切です。
成熟した卵胞の膜を破って飛び出した卵子は、卵管采で取り込まれ卵管膨大部で待機します。
そこに何億個もの精子が子宮に入り卵管を通り卵子のもとを目指します。
精子は膨大なエネルギーを使い、厳しい競走と生存争いを経て辿り着いた時点でわずか10個〜100個ほどにまで減っています。
卵子と出会った精子は、卵子の殻を溶かすアクロソームという酵素で殻を破って侵入します。
その瞬間、卵子は受精膜でバリアをはり他の精子の侵入を防ぎます。
これが、何億個もの精子が卵子を目指しようやく勝ち抜いた1個の精子が受精した瞬間です。
ちなみに卵子は24時間、精子は3~5日間生きるといわれています。
卵子と精子が出会うまでのタイミング、精子が卵子に辿り着くまでの膨大なエネルギーがとても大切なことが、おわかりいただけることでしょう。
受精卵は、2分割 → 4分割 → 8分割 → 16分割と細胞分裂をしながら成長し、最終的に桑実胚となって子宮内へと送り込まれます。
この間およそ4〜6日。そして子宮内膜が準備ができたら、子宮内膜の中へと潜り込み「着床」が完了します。
スタートの排卵から計算すると6〜8日かけてようやく着床しますが、その確率は一般的に20〜30%ほどだといわれています。
卵胞の膜を破って排卵し、精子と出会い着床、細胞分裂をしながら成長し、最終的に桑実胚となって子宮内着床するまで。
排卵から着床するまでの、その膨大なエネルギーは全て卵子自身がまかなっています。
妊娠するためには卵子の質がいかに大切かがみえてきます。
卵子の質は加齢や生活習慣の乱れなどで低下するといわれています。
年齢を取り戻すことはできませんが、毎日の食事などから得る栄養素を見直したり、ストレスのない規則正しい生活習慣を心がけることで、身体のバランスを整えることが卵子の質改善にはとても大切です。
成分効能は PubMed 内に掲載されている学術論文 (エビデンス) の多い順で順位化しています。
妊娠するための元となる卵子の年齢ケア、卵巣年齢のケアには、近年、厚生労働省から食医区分で解禁された NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)のエビデンスが多いことが目立ちました。
またエビデンスが最も多い成分は葉酸です。
しかし葉酸は妊娠しやすくなるといううよりは、妊娠後の胎児のための必要成分であるエビデンスが多いようです。
悩みを整理・理解して、きちんと目的にあった食事改善やサプリメント補給を心がけたいものです。