歳を経るごとに徐々に減少するといわれる原始卵胞。
これを食い止めることはできませんが、残っている卵子の質を高めることはできるといいます。
残っている卵子の数が少なくとも、卵子ひとつひとつの質が高ければ妊娠は十分に可能なのです。
ここでは原始卵胞についての簡単な解説と、減り続ける原子卵胞への対策について解説します。
卵子の元となる"原子卵胞"といわれるものは、女性がまだ胎児のうちにすでにできています。
それ以降は、細胞分裂して数が増えることができないため、一度作られたあとは数が減っていくだけとなる。
つまり、年齢を重ねれば重ねるほど妊娠に結び付く卵子の数が減ってしまうのです。
一定年齢に達すると、この卵胞を刺激するホルモンが出はじめ、卵胞はだんだん成長・成熟して大きくなります。
いちばん元の原子卵胞からだんだん成熟して大きくなるのに、だいたい80日かかるといわれています。
そして中でも一番成熟した大きな卵胞「主席卵胞」の中の卵子が1個だけ、卵胞を突き破って卵巣の外に飛び出す。これが"排卵"です。
女性は胎児の頃から、卵子の大もとになる「原始卵胞」を卵巣に保存しています。
さらに、一度減ってしまった卵胞は二度と増えません。
そして、年齢=その期間保存された卵子ということになるので、35歳であれば35年経った卵子ということになります。
排卵しなかった卵子は卵巣の中で自然としぼむため、年を重ねるほど卵子の数は減っていくのです。
年々減り続ける原子卵胞にたいして妊娠力を維持するには、残っている卵子の質を高めることが一番の対策になります。
残っている卵子の数が少なくとも、ひとつひとつの質が高ければ、妊娠は十分に可能なのです。
そのためには毎日の食事や栄養素に気をつけて妊娠しやすい身体作りを目指すことが大切です。
成分効能は PubMed 内に掲載されている学術論文 (エビデンス) の多い順で順位化しています。
妊娠するための元となる卵子の年齢ケア、卵巣年齢のケアには、近年、厚生労働省から食医区分で解禁された NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)のエビデンスが多いことが目立ちました。
またエビデンスが最も多い成分は葉酸です。
しかし葉酸は妊娠しやすくなるといううよりは、妊娠後の胎児のための必要成分であるエビデンスが多いようです。
悩みを整理・理解して、きちんと目的にあった食事改善やサプリメント補給を心がけたいものです。