ここでは顕微授精(ICSI)の流れや質の良い卵子について、クリニックの受診アドバイスについてをお伝えします。
顕微授精(ICSI)は、体外受精(IVF)と同じく、生殖補助医療(ART)と呼ばれる体の外で卵子や精子に人の手を加える治療の一つです。
体外受精(IVF)とならび、タイミング法、人工授精の次の不妊治療の最終段階として選択されます。
顕微授精(ICSI)は、採取した卵子にシャーレ上で精子をふりかける体外受精(IVF)とは違い、卵子に直接注射を刺して精子を送り込みます。
精子に乏精子症、精子無力症といった受精障害がある場合にこの治療が選択されることになります。
顕微授精(ICSI)は健康保険の使えない自由診療になり、治療費用は病院によって差があります。
一回あたり30万円〜60万円ほどから、専門的なクリニックでは100万円といったところもあります。
その他にも初診費用として、例えば東京都内では平均的に5,000円から20,000円ほどの費用がかかることが多いです。
ちなみに、未来ヘルスケアで行った「ARTで成功した夫婦979組に聞いた治療にかかったトータル金額」では平均170.3万円。
できるだけ「質の良い卵子」を育て、少ない回数で成功させたいところです。
顕微授精(ICSI)を成功させるのに最も重要なこと。それは「質の良い卵子」を育てることです。
確実に早く安く顕微授精(ICSI)を成功させるたった一つの秘訣です。
そこでセルフケアとして、バランスの良い食生活を心がけたり、サプリメントなどで栄養を補ったりしていることと思いますが、その栄養素やサプリメントにはどんな効果があるのかをきちんと理解できているでしょうか。
人気のサプリメント成分にどのような研究がされているのか、世界の医療論文サイトPubMedでエビデンスをもとに比較検証してみました。
成分効能は PubMed 内に掲載されている学術論文 (エビデンス) の多い順で順位化しています。
妊娠するための元となる卵子の年齢ケア、卵巣年齢のケアには、近年、厚生労働省から食医区分で解禁された NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)のエビデンスが多いことが目立ちました。
またエビデンスが最も多い成分は葉酸です。
しかし葉酸は妊娠しやすくなるといううよりは、妊娠後の胎児のための必要成分であるエビデンスが多いようです。
セルフケアをするならば悩みを整理・理解して、きちんと目的にあった食事改善やサプリメント補給を心がけたいものです。