妊活ゼミナール

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今日の授業

顕微授精(ICSI)を成功させるたった一つの秘訣!

ここでは顕微授精(ICSI)の流れや質の良い卵子について、クリニックの受診アドバイスについてをお伝えします。

顕微授精(ICSI)は、体外受精(IVF)と同じく、生殖補助医療(ART)と呼ばれる体の外で卵子や精子に人の手を加える治療の一つです。

体外受精(IVF)とならび、タイミング法、人工授精の次の不妊治療の最終段階として選択されます。

顕微授精(ICSI)は、採取した卵子にシャーレ上で精子をふりかける体外受精(IVF)とは違い、卵子に直接注射を刺して精子を送り込みます。

精子に乏精子症、精子無力症といった受精障害がある場合にこの治療が選択されることになります。

顕微授精(ICSI)の大まかな流れとスケジュール

1卵胞を育てる
ホルモン剤や点鼻薬などで卵子を作る卵胞を刺激します。
2排卵を誘発する
超音波で卵胞が成長したのが確認できたら排卵誘発剤で排卵させます。
3採卵と精子の採取
排卵誘発後35時間で子宮から複数の卵子を取り出します。
このとき同時に男性からも精子を採取します。質の良い卵子と精子が取れるかがポイントです。
卵子のグレードとはこの質の良さを表したものです。
4卵子に精子を受精させる
精子を直接卵子に注入する。
5受精卵の胚分割を確認する
受精卵の中に前核が発生し、最長7日間培養します。
6グレードの高い受精を子宮に戻す。胚移植。
成長した受精卵を子宮に戻します。このとき戻す受精卵は1個だけです。
子宮に戻さなかった余剰受精卵は凍結保存します。(別途費用)

顕微授精(ICSI)の費用平均

顕微授精(ICSI)は健康保険の使えない自由診療になり、治療費用は病院によって差があります。

一回あたり30万円〜60万円ほどから、専門的なクリニックでは100万円といったところもあります。

その他にも初診費用として、例えば東京都内では平均的に5,000円から20,000円ほどの費用がかかることが多いです。

ちなみに、未来ヘルスケアで行った「ARTで成功した夫婦979組に聞いた治療にかかったトータル金額」では平均170.3万円。

できるだけ「質の良い卵子」を育て、少ない回数で成功させたいところです。

顕微受精にのぞむ前に…

顕微授精(ICSI)を成功させるのに最も重要なこと。それは「質の良い卵子」を育てることです。
確実に早く安く顕微授精(ICSI)を成功させるたった一つの秘訣です。

そこでセルフケアとして、バランスの良い食生活を心がけたり、サプリメントなどで栄養を補ったりしていることと思いますが、その栄養素やサプリメントにはどんな効果があるのかをきちんと理解できているでしょうか。

妊活の様々な悩み

  1. 30歳を超え卵子の質が低下している(AMH が低下)
  2. 妊娠するが流産や死産を繰り返してしまう不育症、着床しにくい、ホルモン異常
  3. 月経異常、PMS
  4. 産まれてくる胎児の問題
  5. 男性に原因がある

人気のサプリメント成分にどのような研究がされているのか、世界の医療論文サイトPubMedでエビデンスをもとに比較検証してみました。

悩みに対して科学的根拠が PubMed に掲載されている成分

成分効能は PubMed 内に掲載されている学術論文 (エビデンス) の多い順で順位化しています。

妊娠するための元となる卵子の年齢ケア、卵巣年齢のケアには、近年、厚生労働省から食医区分で解禁された NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)のエビデンスが多いことが目立ちました。

またエビデンスが最も多い成分は葉酸です。
しかし葉酸は妊娠しやすくなるといううよりは、妊娠後の胎児のための必要成分であるエビデンスが多いようです。

セルフケアをするならば悩みを整理・理解して、きちんと目的にあった食事改善やサプリメント補給を心がけたいものです。

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