妊活ゼミナール

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今日の授業

人工授精(AIH)で
妊活卒業を目指すポイント

ここでは人工授精の流れや質の良い卵子について、クリニックの受診アドバイスについてをお伝えします。

人工授精(AIH)とは、排卵時期に合わせて、男性から採取してもらった精液を子宮の入り口から管を入れて、女性の子宮のなかへ人工的に直接注入する治療のことをいいます。

自然妊娠に近いかたちで妊娠を目指す治療法になります。

人工授精は、体外受精に比べれば費用は少額ですが、それでもこれを何度も受けるとなれば経済的負担は大きくなります。

人工授精で妊活を卒業するためのポイントはいかに「質の良い卵子」を自分で育てることができるかにかかっています。

人工授精(AIH)の大まかな流れ

1過去の基礎体温データを元に、排卵日を予測する。
2経膣超音波検査で卵胞の直径を計り、より正確な排卵日を割り出す。
3排卵予測日が近付いたら、排卵検査薬の使用を始める。
4排卵検査薬で陽性が出たら、できるだけ早くAIHの準備を進める。
5精子を洗浄濃縮処理して元気なものだけを残し、AIHの処置をする。
6念のため、排卵を促すHCG注射を打つ。
7翌日、病院へ行き超音波で排卵の確認をする。

人工授精(AIH)の費用平均

人工授精を受ける場合の平均費用は、都内のクリニックで1回当たり約15,000円~20,000円ほどです。
検査料を合わせても、およそ30,000円ぐらいが目安になります。

胚移植の成功率

人工授精は自然妊娠に近いため、他の治療と比べ1回あたりの妊娠率は5〜10%とけっして高くはありません。女性の年齢や精子の状態によっても妊娠率は異なります。

とはいえ、多くの方が人工授精で妊娠することが出来ています。
そのポイントはいかに「質の良い卵子」と「質の良い精子」を自分で育てることができるかにかかっています。

人工授精を成功させるために…

人工授精にステップアップするまでの過程で様々な妊活の悩みが見つかったり、またステップアップすることで新たに悩みが見えてくることもあります。

妊活の様々な悩み

  1. 30歳を超え卵子の質が低下している(AMH が低下)
  2. 妊娠するが流産や死産を繰り返してしまう不育症、着床しにくい、ホルモン異常
  3. 月経異常、PMS
  4. 産まれてくる胎児の問題
  5. 男性に原因がある

そこでセルフケアとして、バランスの良い食生活を心がけたり、サプリメントなどで栄養を補ったりしていることと思いますが、その栄養素やサプリメントにはどんな効果があるのかをきちんと理解できているでしょうか。

悩みに対して科学的根拠が PubMed に掲載されている成分

成分効能は PubMed 内に掲載されている学術論文 (エビデンス) の多い順で順位化しています。

妊娠するための元となる卵子の年齢ケア、卵巣年齢のケアには、近年、厚生労働省から食医区分で解禁された NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)のエビデンスが多いことが目立ちました。

またエビデンスが最も多い成分は葉酸です。
しかし葉酸は妊娠しやすくなるといううよりは、妊娠後の胎児のための必要成分であるエビデンスが多いようです。

セルフケアをするならば悩みを整理・理解して、きちんと目的にあった食事改善やサプリメント補給を心がけたいものです。

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