皆さん、毎日日光に15分以上当たっていますか?
紫外線は肌の敵といいますが、妊娠したい女性にとって紫外線は妊娠率を向上させるために間接的にとても大事なことなのです。
その理由はビタミンD。
ビタミンDは脂溶性のビタミンの一つで、植物由来のビタミンD2と動物由来のビタミンD3がありますが、ヒトではビタミンD3が、活性型ビタミンDとして働き、免疫や生殖に影響しています。
世界の論文が集まるPubMedには不妊症とビタミンD欠乏に関連する多くのエビデンスが報告されています。
そのひとつが、これ。
ビタミンDが着床率を向上させ、流産率を低下させるという報告。
研究チーム:
Justin Chu, Ioannis Gallos, Aurelio Tobias, Lynne Robinson, Jackson Kirkman-Brown, Rima Dhillon-Smith, Hoda Harb, Abey Eapen, Madhurima Rajkhowa, Arri Coomarasamy
ビタミンDは妊活に必要なビタミン「葉酸姉妹成分」の一つです。
血中ビタミンDが低いと卵巣予備能力(AMH)
も低値となる。
■順天堂大学発表
https://kaken.nii.ac.jp/ja/file/KAKENHI-PROJECT-25870726/25870726seika.pdf
卵巣予備能力検査はAMH、卵巣年齢とも言われます。
あなたに後どれだけ生殖能力が備わっているかを測る検査とでも言いましょうか。
クリニックで検査したことがある方はご存知ですよね。
ビタミンDが足りないとそのAMHも低下してしまうという研究報告なのです。
東京都内の不妊治療クリニック20医院中15件が、
高濃度ビタミンDを推奨
最近では不妊治療の補完的な役割としてクリニックでもサプリメントが取り扱われています。
東京都内の某不妊治療クリニック20医院中15件がビタミンDを取り扱い、高濃度ビタミンDを推奨しています。
妊活目的の成分では、日本では葉酸、
欧米ではビタミンDが最も多い
日本で妊活サプリメントといえばほとんどの方が葉酸をイメージしますが、欧米ではビタミンDが圧倒的に人気です。
海外では葉酸は妊娠した後に飲み始める必要がある成分とされています。
たしかに、厚生省も葉酸は妊娠率を上げるのではなく、生まれてくる赤ちゃんの先天性異常のリスクを低減させるためと謳っています。
1日800IUのビタミンD摂取は、卵巣予備能力を高め、着床率を向上し、流産率を低減するという、卵子対策、不育症対策、妊娠率アップにとても大切な成分と言えますね。